転職面接は第一印象で決まると、聞きますよね。
それって一体どういうこと?
第一印象で決まるなら、どうしたらいいの?
気になります。
私は、中途採用の面接官をしたことがありますので、好印象は与えられなくても、悪印象にならないことを目指す、65点くらいを目指すにはどうしたらいいのか、をお話していきたいと思います。
緊張しすぎたり、自信がない人の転職面接対策の参考になれば幸いです。
この記事では、堅めの事務職の面接を想定しています。
第一印象は「普通」を目指して
第一印象は「普通」を目指しましょう。
好印象になることを目指すのは良いことなのですが、優れた能力や実績を持ち合わせていないなら、「普通」という印象を持ってもらえるように、準備します。
転職面接に向けて準備する事柄は、たくさんあって、いろんな情報が溢れているので、好印象を目指してしまうと、何をどうしたらいいのかわからなくなりませんか。
背伸びしすぎると、面接前からちゃんとできるか不安になったり、たとえ採用になっても面接の時と全然違うと言われないかとか、不安になりませんか。
それに、好印象を目指して臨んだ面接で、何か一つでも失敗したと思うことがあると、頭から離れず、更に失敗をしてしまうことも。
なので、あまり背伸びしすぎず、普通を目指して準備したほうが、必要以上に緊張せずに面接に臨めるはずです。
なぜ「普通」を目指すの?
印象は面接官によっても変わると思います。
この面接官には好印象でも、あの面接官には悪印象を与えてしまうことも考えられますよね。
なので、「普通」を目指すことが大事です。
第一印象は良くもなく悪くもなく、「普通」な印象を持ってもらえるようにします。
優れた能力や実績を持っていない場合、履歴書や職務経歴書を作る段階で自信を失くしがちです。
私がそうでした。
そんな中で、好印象を目指すのは厳しいのです。
ですので、普通を目指して、できることを最大限やることに切り替えましょう。
もし第一印象が好印象の場合
もし第一印象が好印象の場合、そこから減点されることが多いです。
能力もあり、実績もあれば、第一印象から更に加点をすることも望めますが、優れた能力や実績のない人ですと、減点されていくことになります。
もし第一印象が悪印象の場合
逆に、第一印象が悪印象の場合、どんなに優れた能力や実績があっても、「でも第一印象が悪かったな」という思いが消えません。
また、第一印象でうちの会社に合わないなという印象を与えてしまうと、あなたの話をしっかり聞いてもらえないこともあるかもしれません。
もし第一印象が普通の場合
第一印象が普通の場合、面接で優れた実績を示せなかったとしても、大きく減点はされません。
悪い印象を与えることを言ってしまったとしても、要領が悪い人なのかなとか、抜けている人なのかなとかは思われますが、その程度ならいいかと思われることもあります。
具体的にはどうしたらいいの?
身だしなみ編
服装
- 黒、紺、グレーのスーツ
- スカートでもズボンでもどちらでも大丈夫
- スカートの丈は、膝丈
- ズボンは、ぴったりしすぎず、ゆるすぎないサイズ
- シャツでもプラウスでもどちらでも大丈夫
- ボタンは第一ボタンまでしめる
- シワのないようにクリーニングやアイロンをかける
靴
- 黒でヒールは3cm程度
- 飾りは極力ないシンプルなもの
- 汚れや傷のないもの
バッグ
- A4サイズが入る黒
- 汚れや傷のないもの
メイク
- ナチュラルメイク
- 地味目を意識するくらいが良い
髪型
肩より長い
- 後ろで一つにまとめる
- 髪が顔にかからないように、ピンでとめる
肩より短い
- ボサボサ感がでないようにまとめる
- 髪が顔にかからないように、耳にかける、ピンでとめる
アクセサリー
- 結婚指輪
爪
- 短く切る
- マニキュアはなし
臭い
- 汗対策程度
到着編
- 面接開始時間の5~10分前に伺う
- 受付で、「○時に面接で伺うことになっております○○と申します」などと、しっかり名乗る
- 面接官が来たら、席を立って挨拶する
これなら65点を目指せるはずです。
悪印象の例
身だしなみ編
服装
- スーツではない
- お洒落や個性を意識しているのが分かる服装
靴
- ヒールの高い靴
- お洒落や個性を意識しているのが分かるようなデザインの靴
バッグ
- 小さすぎる
- お洒落や個性を意識しているのが分かるような色やデザインのバッグ
メイク
- 目の周りがキラキラしている
- アイラインの黒が強調されている
- つけまつげ
- 色が濃かったり、テカテカしている口紅
- 視力矯正以外のコンタクト
髪型
- 肩より長い髪でもまとめていない
- ボサボサ感がある
- 髪飾り
- 明るすぎる髪色
アクセサリー
- 結婚指輪以外のアクセサリ
爪
- マニキュアしている
- 爪が長い
臭い
- 強い柔軟剤の臭い
- 香水
- 体臭
- たばこの臭い
- ペットの臭い
どんな印象を与えてしまうのか
- 採用面接を受けるつもりで来ているのか疑問を持たれる
- 応募先企業の社風にあわないかも
- 応募先企業のルールに従うことができるのか疑問を持たれる
- 周りを見て仕事ができないのかも
- 自分のことしか考えられないのかも
- 締切に間に合わないや急な休みの人がいたときでも、進んで協力しないのかも
到着編
- 連絡なしの遅刻
- 面接者の不注意による遅刻
- 早すぎる
- 立って挨拶しない
どんな印象を与えてしまうのか
- 一般常識を備えていないのかも
- 相手に配慮することができないのかも
- 自分の都合を優先に考えるのかも
- 周りが何とかしてくれると思っている人なのかも
第一印象で悪印象を持たれたら、面接で挽回できるのか
第一印象で悪印象を与えてしまった場合、面接で挽回できるのか気になりますよね。
正直なところ、挽回するのはとても難しいです。
どんなに優れた実績を残してきても、「でも第一印象がこうだから・・・」となってしまいます。
付き合いが長くなれば、あなたの魅力に気づいてもらえることもあると思いますが、わずかな面接時間にアピールできないと、わかってもらうのは難しいです。
挽回できる可能性としては、「愛嬌」と「直向きさ」です。
これは人柄なので、一朝一夕に身につけるのは難しいですが、愛嬌がある人だと、悪印象なことも、「ここが心配だけど、愛嬌があるから、周りの人から面倒見てもらえるのでは」と思われることもあるかもしれません。
直向きなら、「ここが心配だけど、直向きに頑張りそうだから、周りの人もフォローしてくれるのでは」と思われることもあるかもしれません。
ただ挽回するのはとても難しいので、普通を目指して、悪印象を与えてしまうことは避けましょう。
まとめ
転職面接の第一印象は普通を目指そうというお話をしました。
もちろん好印象を目指したいけど、それはハードルが高いという人なら、普通を目指して、悪印象を与えないことを目指しましょう。
普通という印象を持ってもらえたら、面接であなたの話を聞いてもらえるはずです。
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